162号
2003年7月号


TOP NEWS
 台風、来る!!
  六月十九日(木)、台風六号が、山口県にやってきました。実際に通ったのは、日本海側のようですが、瀬戸内海にある端島にも、朝から強い風が吹きつけていました。
 市内の小学校が軒並み午後の授業をやめて臨時休校にする中、端島小学校も、
「こりゃあ、やめちょったほうが えかろう!!」
という、教職員三名の同一見解のもと、午後の授業をカットして、昼からは臨時休校にしました。
 そして午後・・・。
「ありゃ?」
 午後になると、さっきまでのたたきつけるような雨がうそのように、空には青空がのぞき始めました。
 風はというと、まだ吹きつけています。

 
 

 すると、家に帰って、『自宅待機』しているはずの子どもたちが、学校にやってくるではありません。
「勉強したくなったのかな?」
と、こちらが感心していると、
「飛ばされる〜!!」
なんと、台風の大風の中、楽しそうに、運動場から学校の前の道路をを駆け回って遊んでいるではありませんか。
 海輝くんの弟の海広くんまできて、三人で、強風の中、運動会を始める始末です。 
 それを見ていた私たちは一言、
「たくましい・・・。」
 明けて次の日、台風の被害がないか、島のあちこちを見て回りました。
 すると、強風で吹き上げられた塩水が、木の葉をいくつも枯らしていました。また、神社の前の道路にはたくさんの木の葉が落ちていました。
 このように塩害によって、木の葉が枯れたりはしましたが、大きな被害はなかったようで、ほっと一安心です。
 台風一過の澄んだ真っ青な空に、四国の島々も浮かんでいました。
夏はすぐそこです。
 
TOPIX
 自然教室にそなえて
船瀬海岸・環境整備活動
   六月二十五日(水)に、保護者の方々と私たちで、七月三・四日に端島でおこなわれる自然教室にそなえて、船瀬海岸へ下りる道の草刈りをおこないました。
 自然教室は、毎年の恒例行事で、柱島小中学校と小瀬小学校を、この端島へ招いておこないます。
 やはりなんといっても、メインは海です。とくに、船瀬海岸での海水浴は、端島に来る子どもたち、みんなが楽しみにしている活動ですから、がんばってきれいにしなくてはなりません。 私たちも、子どもたちも、みんな汗まみれになりながらも、一時間半の間、一生懸命に草を刈りました。保護者の方々が言われるには、毎年自然教室の前に草を刈るので、今年は草が少なく、比較的楽だったとのこと。しかし、私はと言えば、腕は筋肉痛になるは、足や腕など露出していたところは、すきまなく、虫に刺されるはで、作業が終わったあとのほうが、大変でした。
 その夜の打ち上げで飲んだビールの味は格別でした。
 柱島小中学校と小瀬小学校のみなさん。楽しみにしておいてくださいね。
TOPIX
消防団の倉庫見学
 先月も紹介しましたように、四年生の社会科では、消防の仕事について学習します。
 五月には、社会見学で岩国の中央消防署の見学をしましたので、今回は、端島の消防団の活動について、調べることにしました。
 そこで、消防団の森岡さんに無理を言ってお願いして、消防団の倉庫を見学させていただきました。(森岡さんは快く引き受けてくださいました。有り難うございました。)
 消防団の倉庫をいつも外から眺めていた二人でしたが、今回は中を見せていただくことができ、とても感激していました。
 また、島の上の方には海の水をくみ上げられないので、山に防火水槽が作られているとのこと。このお話は、火事の時は、いつも海の水を使うと思っていた子どもたちには驚きだったようです。今度、3人で防火水槽を探しに行くことにしました。





 編集後記 〜 さざなみ
◆◆梅雨のうっとうしい日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
 端島でも、傘の手放せない日が続いています。
◆「今年の梅雨は『梅雨らしい雨』の降る梅雨だなあ。」とは、校長先生の感想です。しとしと、しとしとと、いつ止むともなく、雨が降り続いています。ですから、外で遊べない子どもたちは必然的にパソコンで遊んだり、本を読んだりして、退屈を紛らわしています。私たちも、じめじめした気候の中で、梅雨とつきあいながら、毎日を過ごしています。
◆こんなじめじめした不快指数の高い梅雨ですが、やはり、私たちにとってなくてはならないものです。梅雨が来なければ、夏は水不足になるでしょうし、そうなったら、農作物のできはたちまち悪くなり、不作になるでしょう。
      ◆更に、世界地図を広げて、日本と同じ緯度(北緯約三十度〜五十度)にある地域を見てみると、ゴビ砂漠(モンゴル)、タクラマカン砂漠(中国)、ネフド砂漠(サウジアラビア)など、大きな砂漠がいくつも見つかります。緑の森林は、もっと南の熱帯雨林やもっと北の亜寒帯地方に集中しています。そう考えると、日本はもしかしたら、
◆私たちの住む日本が、北緯三十度〜五十度の位置にあってもなお、豊かな森林に囲まれているのは、とりもなおさず、梅雨や秋の長雨、さらには、台風が定期的に雨を降らしてくれているからと言っても言いすぎではないでしょう。けれども、台風や大雨で毎年大きな被害が起こるのも事実です。ですから、梅雨の長雨や台風を、よいものとも言い切れませんし、悪いものと決めつけることもできません。ただし、われわれ日本に住む人間にとっては、欠かせないものと言えるでしょう。
◆日本人はこのような風土の中で、「自然と対立する」のではなく、「自然とともに生きる」という、共生の精神を身につけてきたと言われます。私は、この端島で、『自然と共に生きるとはどういうことか?』、子どもたちといっしょに、じっくり考えてみたいと思います。