154号
2002年11月号


 TOP NEWS
島を飛び出せ、端島っ子!!
小瀬小学校・柱島小学校との交流学習 & 秋の遠足                 
 
 秋を一足飛びに越えて、早くも冬を迎えたような感のあった今年の11月。今月は子どもたちといっしょにこの端島を飛び出して、「校外学習」ならぬ「島外学習」をしてきました。
 入学当初から続いている岩国市立小瀬小学校と柱島小学校との交流学習。今回は小瀬小学校に行って来ました。また「秋の遠足」として広島市の安佐動物公園にも出かけました。
 今月の「島外学習」のキーワードは「初めて」。子どもたちにとって様々な「初体験」について紹介いたします。

 交流学習

 朝6時50分の船に乗り、柱島のみなさんといっしょに小瀬小学校に出かけました。今年の交流学習は、春の合同社会見学に続いてこれが2回目。夏に予定されていた端島での地引き網が残念ながら雨天のために中止となってしまっただけに、今回の交流学習をずっと前から楽しみにしていました。
 今回は小瀬小学校で開催される『小瀬っ子フェスティバル』への参加がメインイベントです。『小瀬っ子フェスティバル』というのは、1年生から6年生までが協力してみんなが楽しめるような「おみせ」を出し、お互いにゲームを楽しんだり接客をしたりする活動です。もちろん、かいくんゆうちゃんにとっても「初めて」の経験でしたが、とても貴重な体験だったと思います。そして、心に残る大切な思い出になったことでしょう。

 下に紹介しているのは、交流学習を終えた後のふたりの作文です。


   にぎやかだった交流学習              侑 季

 今日は待ち遠しかった交流学習の日です。
 小瀬小学校につくと、三年生のみんなが友達のように出むかえてくれました。うれしかったです。教室で朝の会をしました。みんなとお話をしたり、「森のくまさん」を歌ったりしました。
 一時間目は体育の時間でした。ドッジボールをしました。私はそれまでドッジボールをほとんどやったことがありませんでした。だからはじまるときはドキドキしました。はじまると私は、
「一回でもいいからボールをとって、だれかに当ててやるぞ。」
と思いました。だけどなかなかとれませんでした。くやしかったです。でもみんなでやるドッジボールはやっぱり楽しいなと思いました。
 小瀬っ子フェスティバルで私は、ボウリング屋さんをしました。私の仕事は、お客さんに折り紙で作った賞品をわたすことです。ここでは、ドッジボールでペットボトルをどれだけたおせるかチャレンジします。私もやってみましたが、むずかしかったです。ボールが当たらなかったときのお客さんはくやしそうでした。ボールが当たったときはうれしそうでした。私が賞品を、
「やりましたね。」
と言いながらわたしてあげるとお客さんは、
「ありがとう。」
とよろこんでいらっしゃいました。私はがんばって折り紙を作ってよかったなと思いました。
 そのほかのお店で私の心にのこっているのは、魚つりです。魚の中に賞品が入っているのがすてきだなと思いました。楽しかったです。
 小瀬っ子フェスティバルをいっしょにやってみて、端島よりもにぎやかでとても楽しかったです。
 給食の時間、私と海くんはよし子先生に作ってもらったエプロンを着て、給食のじゅんびをしました。川中先生に、
「食器の中に指をいれてはいけませんよ。」
と教えていただきました。だから私はこれからも気をつけていこうと思いました。
 みんなで食べる給食は、あったかくておいしかったです。みんなとお話をしながら食べました。私もなんとか全部食べられました。
 昼休みには川中先生とみんなでビーチボールで遊びました。ボールをたたいて、みんなでパスをします。下に落としてはいけません。だけど私は下に落としてしまいました。くやしいなと思いました。でも、うまく当たったときはうれしかったです。こうやってたくさんの人と遊ぶのは楽しいなと思いました。
 さい後にみんなといっしょにお別れの会をしました。私は、
「小瀬っ子フェスティバルでお店をして、楽しかったです。 本当にありがとうございました。」
と言えました。とてもドキドキしていたけれど、うまく言えてほっとしました。
 みんなは私たちに手をふってくれました。見えなくなるまで手をふってくれました。私も手をふりながら、さみしいなと思いましたが、今度はぜひ端島にも来てほしいなと思いました。
 この交流学習はとてもにぎやかで、さい高の一日でした。




   心にのこる交流学習              海 輝

 ぼくは先生から、
「今度、交流学習に行くよ。」
という話を聞いてから、早くこの日が来ないかなと思っていました。
 タクシーで小瀬小学校に着いたときドキドキしてました。みんなとひさしぶりに会うけれど、いろんなこと話せるかなあと心配でした。すると、三年生のみんながえがおで出むかえてくれました。とてもうれしかったです。朝の会では当番の人が、昨日あったことをみんなの前で話してくれて、
「何かしつ問はありませんか。」
と聞かれたりしました。それからみんなでいろいろなお話をして、「森のくまさん」を歌いました。初めて友達といっしょに歌って、いつもよりおもしろかったです。
 体育の時間に、ドッジボールをしました。こう堂でやりました。端島のこう堂よりも大きかったです。ぼくは「王様ドッジ」というのが気に入りました。相手のチームのだれかが王様なので、それを先に当てたチームが勝ちになります。ぼくのチームは一度も勝てませんでした。くやしかったです。よくみんなは王様が分かるなあと思いました。みんなでやると、とてもおもしろかったです。
 小瀬っ子フェスティバルでぼくは、ブレインパニックアンドクイズというお店を手伝いました。ぼくは賞品をお客さんにわたしてあげる役でした。このお店ではまず、お客さんに、
「学校の問題がいいですか。それともなぞなぞがいいですか。」
と聞きます。えらんでもらったら、その問題を出します。お客さんが全部分かったときは、
「よっしゃあ。」
と喜んでおられました。はずれたときは、あーあという顔でした。
 ぼくが賞品をわたすときお客さんはニコッとわらいながら、
「ありがとう。」
とおっしゃっていました。ありがとうと言われたとき、なんだか役に立てたような気がしてうれしかったです。
 ぼくは魚つりが一番心にのこりました。端島ではつり糸の先にはりがついていたけれど、小瀬小学校ではじしゃくをつけてつるんだなあと思いました。魚のうらにはクイズが書いてありました。分からなくて答えられませんでした。だけど、一つだけ賞品をもらえました。折り紙で作ったきのこでした。折り紙できのこも作れるんだなあと感心しました。
 小瀬っ子フェスティバルは予そうしていたよりも、にぎやかで楽しかったです。ぼくは賞品をもらいすぎて、ポケットに入りきらなくなりました。ぜひまたいっしょにお店をしたいなあと思いました。
 給食の時間、エプロンに着がえるとき友達が手伝ってくれました。うれしかったです。ごはんを食器につぐときに川中先生が、
「ごはんつぶが食器の外につかないようにしたらいいよ。」
と教えてくださいました。
 給食を食べるときはイカの天ぷらがとてもおいしかったです。ほかの友達はごはんを食べ終わってから、ぼくが見たこともないようなじゃんけん遊びをしていました。みんなで食べる給食は、いつもよりおいしかったです。
 昼休みには、男の子みんなでサッカーをしました。ぼくは守るチームでした。友達は遠くへボールをけったり、ドリブルとかがとても上手でした。でも古屋先生が入ると、
「かないっこないよ。」
と言っていました。人がたくさんいて、とても楽しかったです。
 さい後にげんかんの前でお別れの会をしました。ぼくは、
「小瀬っ子フェスティバルがとてもおもしろかったです。また やってみたいなと思います。今日は本当にありがとうござ いました。」
とドキドキしながら言いました。小瀬小学校のみんなは、ぼくたちが乗ったタクシーが見えなくなるまで手をふってくれました。ぼくも負けずに手をふりました。また会えるといいなとさみしくなりました。
 この交流学習は心にのこるとてもいい思い出になりました。



 秋の遠足

 秋の遠足で出かけた広島市の安佐動物公園。子どもたちにとっては「初めての動物園」だったようです。動物園は大人にとっても楽しいところ。僕たちも童心に返る思いでした。

動物パネルクイズに挑戦
ゾウのうんちは1日80s・快便なのね
ゾウの骨って大っきいー ゴリラとの綱引きを体験中
(4人がかりでも完敗でした)
実物大のゾウの壁画の前で 仰天の超極太ニシキヘビ 
ゆうちゃんの手と比べてみてください
燃えるような紅葉を発見
のんびりランチタイム
あったかい屋内で人心地つきました
『両手にポニー』の図 『豚に乗った少女』の図


 TOPIX
杉本昌広さんから写真が届きました
 端島出身のカメラマン・杉本昌広さんから最高の贈り物が届きました。今年の運動会の写真です。あの日の興奮と感動が甦ってくるような、すてきな写真の数々です。こうしてまた、端島小学校の宝物が増えました。杉本さん、本当にありがとうございました。



■12月17日(火) 午前11時30分 スタート 【雨天順延】
■子どもたちは本番に向けて毎日練習に取り組んでいます。
■当日はご声援のほど、よろしくお願いいたします。


 編集後記 〜 潮騒
◆先日みんなで端島神社前の道路を掃除しました。来月行われるマラソン大会のコースともなるこの海岸道路には、島特有の強風に吹きつけられた枯葉がすみっこにたまっています。
◆この道路を気持ちよくマラソンができるように、そして何よりも、いつも子どもたちがお世話になっている端島への恩返しの気持ちを込めて掃除をしました。
◆神社付近から港までの100メートルたらずの間を約40分ほどかけて掃除。すると、とてもきれいになりました。大きなゴミ袋4つほどの枯葉が集まりました。うれしいことに空き缶などはまったく見つかりませんでした。(ただ、あちこちに落ちているネコのフンにはちょっと閉口しましたが…)
◆子どもたちは今、ボランティアということについて学習しています。ボランティアという概念は教室の学習だけで子どもたちが理解できるようなものではありません。実際に体を動かし、体験をしながら考えてほしい問題です。
◆海岸道路清掃の日の子どもたちの日記には、「少し寒かったけどきれいになってすっきりしました」とありました。
◆「ボランティアは利他的・社会的であるべき」などと難しい文言を説明するよりも、積極的に子どもたちといっしょになって汗を流すことが大事なのだと思います。
◆「すっきりした」「がんばってよかった」という純粋な気持ちをいつまでも忘れないでいてほしい。そう願っています。