151号
2002年7月号


 TOP NEWS
梅雨明け間近 待望の夏休み 
〜平凡な日常の中に新鮮さを〜             校長  磯 部 吉 秀
そういえば昔、
「わんぱくでもいい、たくましく育て」ってCMがあったなぁ…
 照りつける強い日差しに、本格的な夏の到来を感じるこの頃です。
 4月8日に始まった1学期も、あっという間に過ぎ去り、夏休みが目前に迫ってきました。  
 今回は、この夏休みについて考えてみました。
 今年は20日の祝日から始まり9月1日も日曜日ということもあって、なんと44日の長きに渡る休暇です。
 さて、先日、海くんと侑ちゃんふたりに
「夏休みは楽しみ?」
と聞いてみました。
 具体的なことについては、口にしませんでしたが、それぞれ、
「待ち遠しいです。」
「早く来てほしいと思います。」 
と話してくれました。
 この新聞をお読みの皆さんは、どのような夏休みを過ごされましたか。どのような思い出がおありですか。
 私は毎年夏休みのはじめ、『朝の六時には目を覚まし、ラジオ体操に行く。朝食後の涼しいうちに夏休み帳を2日分。子供会でプールに行き、午後は読書・・・。こうして、8月のお盆過ぎからは、のんびりと好きなことを・・。』と計画。ところが、このすばらしい計画に対して、結果はお粗末の極み。宿題など31日中にできればいい方。2学期の始業式の日の夜に、ようやく完成ということがしばしばでした。
 我が家の3人の子供たちも、私に似たパターンをとっているようです。程度の差こそあれ、同じような苦い思い出をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。
 私が学級担任をしていた頃の夏休み帳の『保護者の感想』の欄は、ほとんどが、
「勉強は全くと言っていいほどしませんでした。でも、病気ひとつせず、健康に過ごせたことは何よりです。」
というコメントでした。
 実際には、すばらしいコーチにつき、猛特訓をこなしてある技を身につけた。集中的に講義を受けて、苦手な教科を克服した、などといった人もいるかもしれません。
 しかし、こういった子はごくごく少人数であって、ほとんどの子はよい意味でのんびりとした、それなりに楽しい休暇を過ごすのではないでしょうか。
 どこか遠くの地へ観光に行かなくても、劇的な体験などなくても、いろいろなことを見聞し、体験していくものです。
 これが、今強く求められているところの「生きる力」につながっていくものだと思います。要は、平凡な日常の中にいかに新鮮さを見出すかだと思います。
 さて、19日の終業式では、海君と侑ちゃんふたりの1学期のがんばりをほめた後、夏休みの生活について、次の3つのお願いをしようと思っています。

 1つ目は、手紙を書くこと。夏休み中は、先生にお会いすることも少なくなると思います。先生にお話をするつもりで手紙を出しましょう。また、前の恒松校長先生や、交流をしている古頃小学校のお友達に、端島の夏の様子を話してみるのもいいでしょう。

 2つ目は、生活のリズムをきちんとつけること。夏休みはとかく生活が乱れます。起きる、食べる、勉強する、遊ぶ、寝るなど規則正しい生活をすることを心がけることが大切です。

 最後の3つ目は、危ない遊びをしないようにすること。自分たちだけで海に泳ぎに行ったり、花火をしたりすることは、やめましょう。

 休み明けには、今まで以上に日焼けしてたくましくなり、キラキラと光った目をして、学校に来るのを待っています。



 TOPIX
自然教室週間 〜柱島との合同自然教室・古頃のみなさんの来島〜
 7月上旬は、柱島小中学校のみなさん・広島県の古頃小学校のお友だちが端島に来てくださいました。柱島とは「自然教室」、古頃とは「楽しい休日」といった感じで、夏の端島の自然を思う存分満喫することができました。

 柱島篇はこちらへ

古頃のみなさんとは、約1年ぶりの再会です。

 台風の余波で荒れる海を越えて、古頃のみなさんが端島へ来てくださいました。幸いにも両日通じてよいお天気で、古頃の子どもたちもたった2日で肩のあたりが真っ赤に日焼けしていました。
 こうして端島を気に入ってくださり遠路はるばる足を運んでくださるということは、端島の子どもたちにとっても保護者のみなさんにとっても本当に嬉しいことです。
 願わくば、この交流がいつまでも続きますように・・・・。

 

 編集後記 〜 潮騒
◆学校で猫を飼っています。名前はクー。親にはぐれたかわいい黒猫の赤ちゃんです。まだ幼くて、自分でエサを見つけて食べられるようになるまではとしばらく世話をすることにしました。
◆名前をつけようとするとゆうちゃんが「クマゴローにしましょう」と提案。メスだっていってるのに…結局、黒猫のクーに決まりました。
◆クーは子どもたちにとって最高の友達になりました。不思議だったのは、子どもたちがやけに猫をかわいがることです。彼らの家の周りには数え切れないほどの猫がいるのだから珍しくないと思うのですが。聞いてみると、どうやら家の周りにいる猫にはエサをあげているだけであって、抱っこしてかわいがったり一緒に遊んだりということはなかったようです。ニャアニャアと鳴きながらよちよち後をついてくる子猫は、彼らにとって大切な愛すべき存在なのでしょう。
◆こうした経験、小さな動物を真心こめてかわいがることにはとても大きな意味があるように思います。近年「動物への虐待」が問題化していますが、その人たちがもしも幼い頃に子猫を抱いたことがあるのなら、子猫のあたたかさを知っているのなら、そんなかわいそうなことは起きないだろうにと思ってしまいます。
◆端島っ子は毎日子猫とウサギとふれあっています。ウサギはなんだかボーッとしていて、何を考えているのかちょっとつかみにくい動物です。猫とは違って無表情でひたすらエサを食べ続けるのがユーモラスです。
◆2年前、この2羽のウサギを譲っていただいた本郷村の『ちびっこ動物共和国』が、経営難で閉園されたそうです。動物たちを心から愛し仕事に従事しておられたみなさんの姿と愛くるしい動物たちのことを思い出すと、その閉園が惜しまれてなりません。





右の写真は2年前の6月、当時ピカピカの1年生だったふたりが、
ウサギを譲り受けに出かけた『ちびっこ動物共和国』での様子です。

残念ながら今春閉園となってしまいましたが、
子どもたちにとっては本当に大切な思い出です。