みんなをスキーに連れてって!
  〜ついに実現・冬の古頃旅行〜
  
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僕たちの念願・今年こそは“冬の古頃”へ

昨年の夏・端島に来られた古頃のみなさんといっしょに地引き網
 2月15日(土)・16日(日)と広島県比婆郡比和町の古頃へ行ってきました。

 本ホームページでも紹介しておりますとおり、本校は古頃小学校の子どもたちと交流をさせていただいております。はじめは子どもたちの手紙のやりとりから始まったこの交流、いつしか地域の方々をも巻き込んでの交流となってまいりました。
 昨年の夏には古頃の子どもたちや地域の方々が端島に遊びにこられ、地引き網などをして交流を深めました。

 僕たちも古頃に行ったことがあります。一昨年の夏の終わりにみんなで出かけてキャンプをし、吾妻山にも登りました。

 今回はぜひ冬に行ってみたい。美しい銀世界をぜひ見てみたい。真っ白い雪の上に大の字になって寝ころんでみたい。
 …保護者のみなさんの、たってのご希望でした。

 そこで今年は、冬に古頃へおじゃますることにさせていただきました。
 このコーナーでは今回の古頃旅行を何回かに分けて紹介していきたいと思います。



※今回の古頃旅行につきましては、古頃小学校のまいちゃんのお父さん・寺元さんに大変お骨折りいただきました。おいおい紹介していくことになりますが、往復の交通手段・日程・宿泊先・食事のことなどすべての面においてご心配いただきました。寺元さんのご尽力なくしてこの旅行を実現させることはできませんでした。あらためてお礼申し上げます。
 寺元さん、本当にありがとうございました。



バスは走るよ

今回お世話になったバス
〜安佐SAにて〜
 15日の朝、みんなは岩国港に集合しました。参加者はゆうちゃんとそのお父さん・お母さん、かいくんとお父さん・お母さん・弟のみいくん、校長先生と娘のあきちゃん、それから僕と慶子先生の総勢11名です。
 港で待っていると端島からの高速艇が到着しました。大荷物を持った亀田家・笹村家の面々がタラップを降りてきました。冬の、しかも寒いところへの旅行ということでどれだけ荷物を持っていったらいいか分からないというのが正直なところでした
 だけど、心配いりません。今回の旅行は15名乗りのマイクロバスを借り切っての旅行なのです。大きな荷物をドンドコ積み込んでも全然OKでした。当初の予定では電車を使うつもりでしたが、寺元さんのご協力でマイクロバスを格安で借りることができたのです。岩国港まで迎えに来てくれたバスのフロントガラスには「端島小学校御一行様」の文字が。ちょっと感動してしまいました。このバスのおかげで荷物を持って駅を歩き回る必要もなく、接続の時間も気にすることなく、みんなでわいわいと大騒ぎ(?)をしながら一路古頃を目指しました。午前7時30分に出発です。
 大竹ICから高速道路へ上がり、バスはのんびりと走ります。この日は朝からポカポカとあたたかく、宮島の周りの海がキラキラと輝いていました。

だんだん雪が多くなってきました
〜雪の量に比例して一行のテンションも上がる一方です〜
 バスは行けども行けども、雪はほとんど見えてきません。高速道路沿いに灰色に汚れた雪が残っているぐらいです。高速道路終点の庄原ICに着いてもほとんど雪は見あたりませんでした。「もうとけちゃったのかなあ」と子どもたちはつぶやいていました。
 バスは庄原から比和町へと走ります。途中でいくつかトンネルがあるのですが、トンネルを1つ抜けるたびに積雪の量がぐっと増えてきました。比和町に入るともうあたりは真っ白。まさに銀世界です。雲一つない晴天の光にキラキラと雪がきらめいています。端島の海の水面を輝く光はユラユラと揺れる大きな網目のように見えますが、雪に反射する光は小さくて細かくてシャープです。光の粒子です。
 輝く雪が一面に広がっているのを見て端島一行は大人も子どもも感動。屋根にドカッと積もった雪を見て感動。ガードレールを覆い隠すほどの雪を見て感動。つららを見て感動。ひたすら感動。
 「うわぁ」「きゃあ」「あれ見てみぃ」「すごいねぇ」「シロップかけたら食べられるで」。・・・ちなみにこれ、全部大人の歓声。運転手さんが笑っておられました。

 さて、午前10時にバスは今回の宿泊先『かさべるで』に到着しました。
 到着して、みんなびっくりしました。

 


研修宿泊施設『かさべるで』

『かさべるで』入り口のタヌキくんと
 宿泊先の『かさべるで』はまだ真新しい施設です。入り口には大きな信楽焼のタヌキが居座っているのが印象的でした。建物自体は純和風で、玄関からホールのスペースがとても広々ととられています。階段なども広くて大きくて、どっしりとした作りです。おそらくこのあたりでとれる材木をふんだんに使って作られているのだと思います。
 亀田家・笹村家・磯部家・古屋家がそれぞれ8畳間を借りました。僕は荷物を部屋に置いたあと、さっそく建物内を“探検”に出かけました。真っ先に目指したのはお風呂です。
 長く続く廊下を歩きました。せまい廊下ではなく、とても広い板張りの廊下です。照明が映り込むぐらいピカピカに磨き上げられています。その廊下から見える景色は真っ白な銀世界。この『かさべるで』は運動公園に併設されているのですが、テニスコートや野球場、運動場もすっかり雪をかぶって見えません。誰も足跡をつけていない真っ白な雪。これが岩国あたりのの子どもだったら歓声を上げて飛び込んでいくだろうに。このへんでは珍しくも何ともないのだろうなぁと思いました。
 そして、この頃から身にしみて感じ始めたことは、このあたりの寒さです。バスに乗っている間や暖房の効いた部屋の中にいる間は気づきませんでしたが、こうして長い廊下を歩いて暖房から遠ざかるにつれ、体感温度がどんどん下がっていきます。僕はようやく「寒いところへ来たんだな」と実感しました。
 長い廊下の先に大浴場がありました。ガラリと扉を開けてみると、湯がこんこんと湧き出すとてもきれいな大浴場です。聞けばここは公衆浴場にもなっていて、わざわざお風呂へ入りに来られる方もいらっしゃるのだそうです。
 こいつぁすげぇな、とぼんやりしていたら「古屋先生、スキーに行くよ〜」と誰かが呼ぶ声が。
 そうか。いよいよみんなでスキーだ! 僕はあわてて自室へ駆け戻りました。

ピカピカに磨かれた木の廊下 ここは2階の談話スペース
全体的にゆったりとした造りです
広くて清潔感あふれるお風呂
ジャグジー付きです


端島一行・初めてのスキー

 自室でスキーウェアに着替えて玄関に行くと、寺元さんご一家がわざわざ迎えに来ておられました。古頃小学校3年生のまいちゃんとは半年ぶりの再会です。マイクロバスに乗り込んだ一行は『ドルフィンバレー・スキー場』を目指します。『かさべるで』から走ること数十分、ゲレンデが見えてきました。豆粒のようなスキーヤーが滑走してくる姿が遠目にもはっきり見えます。山間部ではありますがこの日はガスもまったくかかっておらず、澄み切った晴天に一同心の底から感謝です。
 スキー場では、古頃小学校の子どもたちと保護者のみなさん、古頃の地域の方々、古頃青年会のみなさんが待っておられました。古頃小学校のもう一人の3年生のまりちゃんともようやく再会できました。
 『ドルフィンバレー・スキー場』はかつては『比婆バレー』と呼ばれたスキー場です。施設が改修されて間もないのか、とても快適なスキー場でした。入り口からゲレンデまでの空間はアミューズメントパークを彷彿とさせます。ここでみんなはまず昼食をとり、それからスキーセットのレンタルしました。ちなみにここは、スキー場のリフト料金やレンタル料がずいぶん安くて驚きました。
 今回は子どもたちのスキー教室がメインではありますが、端島のお父さん・お母さんたちにとっても「生まれて初めてのスキー場」ということなのでいっしょに参加をしていただきました。ケガをされることが心配でしたが、今日はしっかりふもとの方で練習をするぐらいだろうし、せっかくのスキー場ですから大いに体験をしていただければということになりました。(…という僕の考えが実は甘かったりするのですが)

左から、みいくん・あきちゃん
ゆうちゃん・かいくんのちびっ子軍団
スキーの準備万端・いざ出陣の笹村家 天気もいいし、みんなの顔も思わず笑顔に
ゆうちゃんのお母さんも高笑い(左)

 初めてスキー板をはいた瞬間のみんなの顔は大変見ものでした。ゆうちゃんは「ええっ、こんなにツルツル滑るの?」って感じ。「ううむ、これは手強いぞ」と気を引き締めているのはかいくんです。
 今回のスキー教室は、寺元さんと古頃青年会の方が先生を引き受けてくださいました。子ども一人に先生一人。完全なマンツーマン指導です。本当にぜいたくな話ですよね。ありがたいことです。ゆうちゃんとかいくんのお父さんも子どもたちといっしょに指導を受ける…はずだったのですが、しまった、おふたりの性格を忘れてた。おふたりとも好奇心旺盛で、「とにかくチャレンジ」という人たちでした(笑)。子どもたちがふもとの緩斜面で説明を受けているそばを、ゆうちゃんのお父さんが猛スピードですべっておられます。「えっ、止まり方もまだよく分かってないんじゃ…!?」、と思っているうちにドカーンと大転倒。スキー板も吹っ飛んだのでヒヤッとしましたが、ニッコリ笑って大丈夫のご様子。「よっしゃ、もういっちょ行くでぇ」といった感じです。失敗を糧に強くなられるタイプのようです。かたやかいくんのお父さんも、あれこれと試行錯誤されながらマイペースで自主トレです。まず、コケてからの立ち方をみっちり覚えようとされているあたりに几帳面な性格が出ていますね。
 ふもとで30分ばかり練習した頃でしょうか。先生方が「それではリフトで上に上がりましょう」と言われた時には「ええっ!?」と思いました。この子どもたちとお父さん方がいきなり上に上がって大丈夫なのかと本気で心配しました。
 しかし、結果的にはこれが功を奏します。さすがは何年もここでスキーに親しんでおられる先生方です。子どもたちといっしょに何本かゲレンデを滑っているうちに、子どもたちは自分たちで下まで降りられるようになりました。
 かいくんは教えてもらいながら2本くらい滑ったら、あとはスイスイと降りられるようになりました。
 ゆうちゃんはさすがに最初はこわがっていて、1本目を降りるのに30分以上かかりましたが、2本目からはペースも上がり、5本目あたりから何とか自分の力で降りられるようになりました。本当に初めてスキーをする子どもたちを辛抱強く、そして丁寧に指導してくださったふたりの先生のおかげです。感動しました。
 そして、いっしょにリフトで上がったお父さんたちはどうなったかというと…子どもたちに負けないぐらいのペースで上達しておられました。リフトに乗って上に上がっていくと下の様子がよく分かるのですが、かいくんのお父さんもゆうちゃんのお父さんもスーイスイときれいなシュプールを描きながら滑走しておられるではありませんか。ゆうちゃんのお父さんは、リフトに乗った僕を見つけて手を振る余裕さえうかがえました。(そのあとバランスを崩して大転倒されていましたが(>_<)。
 最後にかいくんと競走をしてみました。かいくんにハンデを20メートルほどあげてからスタートしたのですが、彼の速いこと速いこと。さながらゲレンデを走る黒い弾丸のようです。ほとんど直滑降なのですが、危ないときはクルリと最小ターンでかわすのですから大したものです。結局タッチの差で逃げ切られてしまいました。いや、こりゃまいったね。僕が初めてスキーをした時に比べると雲泥の差です。子どもは覚えが早いと言われますが、その「生きた証−あかし−」を見せてもらいました。

それではスキー教室を始めまーす 歩き方から勉強です あーん、こけちゃった
ワシも ボクも ソリに乗るみいくんとお母さん
かいくんは慎重に、確認しながら習得 親子そっくりです(笑) それにしてもかいくんの覚えは早かったね
ゆうちゃんもマンツーマン指導を受けて… 何とか自走できるようになりました! 拍手! さあ、リフトに乗ってどんどん行くぞ〜

 3時間のリフト券だったために、楽しかったスキーの時間も夕方4時過ぎには終わりとなってしまいました。子どもたちもお父さん・お母さん方も「もう少しいたいねぇ」と後ろ髪を引かれる様子でしたが、「だけど、初めてのスキーは本当に楽しかったね」「滑れるようになってよかった」「また来たいなぁ」と大満足のうちにこのスキー教室を終えることができました。
 そういえば、みいくんはどうしていたのでしょうか。彼は貸してもらったソリに乗って大暴走。ソリ用ゲレンデ(けっこう高い)の上から頭を下にしたウルトラマンポーズで勢いよく滑走。ハラハラする大人を尻目にガードネットに突っ込んでは大笑いしていました。帰りにはかわいいイルカのぬいぐるみを抱えています。なるほどここはドルフィンバレー、イルカのグッズもたくさんあるんですね。実はぬいぐるみが大好きなみいくんは、かわいいイルカを持ってとってもうれしそう。ブンブンと振り回して大はしゃぎです(もっとも、はしゃぎすぎたあまりに手がすべってイルカのぬいぐるみが水たまりに落ちてしまい、天国から地獄に突き落とされたようにテンションが下がっていったのは実に気の毒でしたが)。

 最後にゲレンデで古頃のみなさんといっしょに記念撮影をしました。子どもたちや端島のみんなはこの写真を見るたびに、初めてスキーをしたこの日の感動と喜びをいつまでも思い出すことでしょう。



これぞ究極・山の幸

ゲームもこれぐらい人数がいるとおもしろい
 スキーを終えて『かさべるで』に戻り、大きなお風呂でゆっくりと入浴。僕がお風呂に行くとまだ誰も来ていなくて、完全に貸し切り状態でした。タイトなスキーブーツにしめつけられていた足の先までじんわりとあったまっていくのが分かります。スキーに行くのはいいのだけれど、帰りが車で何時間もかかるのがなぁといつも思っているだけにありがたかったです。
 入浴後、夕食の時間まで2時間ほどのフリータイムです。お母さん方に子どもたち、慶子先生は1つの部屋に集まって「UNO」大会をしていました。広い座敷にみんなが車座になって座り、夢中になっていました。旅先でのこういう遊びって不思議と盛り上がるものですよね。
 夕刻7時30分に古頃青年会、地域の方々が到着されました。まいちゃんやまりちゃんたちもいっしょです。古頃小学校の小田先生も駆けつけてくださいました。
 夕食会は大広間にて行われました。テーブルの上にズラリとならぶごちそうの数々。それはふだんめったに食べられるものではありませんでした。
 まず、「鴨と地鶏のおさしみ」。鳥のおさしみと聞いてから食べなければ魚かと思うぐらいにその食感は似ていました。全然生臭かったりすることもなく、大変おいしかったです。
続いて「比和牛の鉄板焼き」。比和牛肉のおいしさは、これまでも古頃のみなさんに何度か差し入れていただいているのでよく知っているつもりでしたが、食べてみるとあらためてそのおいしさに圧倒されます。その柔らかさといったら、ふだん僕たちが食べているものとはまったく別物です。
 そして、「ぼたん鍋」。これはイノシシの肉を使った鍋です。イノシシの肉は実に鮮やかな赤色で、その肉を鍋いっぱいに入れると真っ赤なボタンの花が咲いているようだということからこの名がつけられたとか。味噌仕立てのぼたん鍋をお腹いっぱい堪能させていただきました。最後にぼたん鍋で煮込んだ「うどん」もまた絶品でしたが、あまりのごちそうにお腹がパンク寸前でした。
 ふだんは「海の幸」に恵まれている端島のみんなですが、未体験の「山の幸」には言葉もありませんでした。ただ一言「おいしい」「おいしい」の連発。

 古頃のみなさん、すばらしい料理を準備していただきありがとうございました。みなさんとの夕食会、本当に楽しかったです。子どもたちはもちろん大人同士も交流を深めることができ、よい思い出となりました。

ズラリとならんだごちそうにビックリ イノシシの肉〜なるほど、真っ赤な花びらだ 子どもたちは食べきれるのでしょうか(笑)


 《最終回 「また会う日まで」 に続く》


伊達先生との再会

『かさべるで』の前で記念撮影
(前列右端が伊達先生)
 『かさべるで』の広い部屋でぐっすりと眠った翌朝。うれしい再会がありました。
 昨年まで古頃小学校でまりちゃん・まいちゃんの担任をしておられた伊達先生がわざわざ宿舎を訪ねてきてくださったのです。
 古頃と端島の交流が始まったのはこの伊達先生のおかげといっても過言ではありません。たまたま端島のことが載った新聞記事を見られた伊達先生と子どもたちが、本校にお手紙をくださったのがすべての始まりでした。あのきっかけがあったからこそ、僕たちは今こうして古頃の地に立っているのです。子どもたちも大人も、伊達先生には本当に感謝しています。
 今回は伊達先生のスケジュールのご都合がつかないということでほんのわずかな時間の再会となりましたが、お元気そうな顔を拝見してほっとしました。端島の子どもたち一人一人にもきちんとお話をしてくださり、子どもたちもニッコリ。みいくんも「あらぁ、大きくなったねー」と言われてうれしそうです。
 伊達先生とはまたいつの日か、ゆっくりとお会いしたいと思っています。


また会う日まで 《最終回》

冬の間中雪に覆われる運動場
かいくんのお父さんの夢が叶った瞬間
 2日目は昨年の4月にできたばかりという古頃小学校の新校舎を見学に行きました。
 古頃小学校の運動場は真っ白な雪で覆われています。降った雪がとけてしまう前に次の雪がどんどん降り積もるということで、冬の間は外で体育ができないとのことでした。そのぶん、スキーの授業があったりするのはうらやましいのですが。
 かいくんのお父さんはその真っ白の雪の中に大の字になって寝ころんでご満悦でした。「4?年越しの夢が叶った一瞬」なのだそうです(笑)。
 昨年の夏に木造の旧校舎を訪れた時には、「ああ、こんないい校舎がなくなってしまうのか」と思いました。それだけ以前の校舎は懐かしい感じのするあたたかい校舎でした。
 今回初めて新しい校舎を見せていただきましたが、この新校舎もとってもすばらしい校舎です。木造平屋建てのピカピカの校舎はとても明るくて、フリースペースも多いゆったりとした造りになっています。入り口にはスロープもあり、バリアフリー設計にもなっていました。
 驚かされたのは家庭科室。全調理台に整備されているのはガスコンロではなく、IH電磁調理器でした。パソコンルームもきちんと整えられていますし、すばらしい環境です。
 古頃小学校ではお休みにもかかわらず、校長先生と小田先生が出迎えてくださいました。また、昨日に引き続き古頃のみなさんや子どもたちも集まってくださって、本当にうれしく思いました。
 学校そばにあるかつての古頃保育所跡でイノシシの肉を使った「豚汁」を作り、バーベキューといっしょにいただきました。
 それにしても古頃小学校は寒い。暖房の効いた部屋はいいのですが、暖房の落としてある空間はとても寒かったです。校舎端のあたりはきっとマイナス気温だったと思われます。地域の方のお話によると、「朝起きると室内においてあったコップに氷が張っていた」なんてこともあるそうです。いったい、どんな寒さなんだとびっくりしました。端島のあたりに住んでいながら「寒い寒い」と言っているとは…僕は今度から「寒い」という言葉を使うまいと決めました…でもこっちに帰ってからはやっぱり「寒い」を連発してますけどね(笑)。

廊下も広々としています 調理室には電磁調理器だ すごーい どの教室からも行き来できる
ランチルーム兼オープンスペース
オープンスペースでティータイム みんなであたたかい豚汁をいただきました 端島からの「おみやげ」もバーベキューに

 昼過ぎに小学校を出発し、みなさんといっしょに君田温泉というところでお風呂に入って帰りました。さすがに温泉だけあってそれほど湯の温度は高くなかったのに、いつまでもポカポカポカポカ体が火照ったようにあったまりました。寒い山の中で白濁色の露天風呂につかっていると、なんともいえないいい気持ちになりました。もっともぜいたくな日本の冬の過ごし方の一つなのではないでしょうか。



さようなら、古頃のみなさん
 そして…楽しかった旅もここでおしまいです。古頃のみなさんとはこの君田温泉で別れました。
 マイクロバスに乗り込んだ僕たちは“車中の人”となり、いつまでも手を振り続けてくださる古頃のみなさんとの別れをいつまでも惜しみました。ゆうちゃんが後日語るところによれば「思わず目に涙があふれそう」になったそうです。誰も口には出しませんでしたが、バスの中のみんなが一様に同じ思いを噛みしめていました。
 初めて古頃のみなさんが端島を訪ねてくださったときが思い出されます。あのときは、みなさんが定期船で帰られた後、端島に残ったみんなはいつまでも黙り込んでいました。さみしかったからです。
 ですが、何度か古頃のみなさんとの交流を深めていく中で、笑顔でお別れできるようになりました。それは、「またいつか会えるさ」という気持ち、心の絆があるからだと僕は思います。

 
本当に、本当にすばらしい、夢のような2日間でした。


 最後になりましたが、古頃の地域の皆様、保護者の皆様、子どもたち、古頃小学校の先生方、このたびは本当にお世話になりました。今度はぜひ、この端島に遊びに来てください。皆様のご来島を一同心よりお待ちしております。
《おわり》