今年の学習発表会は、12月に行いました。
 12月から寒かったのですが、この日はお日さまがぽかぽか当たって、暖かい日和でしたから、島の方にも大勢来ていただくことができました。
 6年生にとっては、小学生最後の学習発表会ですし、みいくんにとっても、端島小学校にとっても、最後の3人での学習発表会です。

 大勢のお客さんと、最後までがんばった3人の子どもたちの努力で、楽しさ爆発の学習発表会となりました。
 その様子を、ホームページ上で再現いたします。


 暖かな小春日和の中、8時31分のすいせいが、港の中にスルスルと入ってきました。
 すいせいのドアが開くと、懐かしい顔がいくつもいくつも降りてこられました。
 古屋先生、恒松校長先生、磯部校長先生、中上先生、そして、音楽祭の時にお世話になった藤田先生も来てくださいました。
 古屋先生と恒松校長先生は、ご家族も一緒です。古屋先生のかわいい娘さんも、端島にやってきました。


@  はじめのことば
A  校長あいさつ
B  学習発表
  ・修学旅行の報告
  ・ヒロシマ社会見学の報告
  ・端島大図かんの紹介
C  落 語
  ・まんじゅうこわい
  ・じゅげむ
  ・大安売り
D  ビンゴ大会
E  音楽発表(涙そうそう、上をむいて歩こう)
F  全員合奏(明日があるさ)
G  育友会長あいさつ
H  終わりのことば


 今年のはじめのことばは海くんです。
 6年生として堂々と開会を宣言してくれました。
 校長先生は、
「子どもたちのがんばりを、見てやってください。」
と、言ってくださいました。
 それにしても大勢の方々が集まってくださいました。島にいる方の半数以上は、このとき、学校に集まっていたと言っても言い過ぎではないでしょう。
 子どもたちの気分が盛り上がったのは言うまでもありません。


 むかべ・生活科の学習発表は、海くん→侑ちゃん→みいくんの順に行いました。
 海くんは、『修学旅行の報告』です。
 1学期に小瀬小・装港小のみんなと行った、修学旅行の様子と感想を、皆さんの前で発表しました。
 侑ちゃんは、11月に柱島のゆうたくんといっしょに行った『広島の社会見学』の様子を発表しました。
 みんなが楽しく社会見学に行った様子に加え、戦争の悲惨さ、平和の尊さも伝えることができました。
 みいくんが行った学習発表は、『端島大図鑑』の紹介です。
 まだ作っている最中ですが、これは3学期にみんなで完成させる予定です。
 今年は、途中でトイレに行かずにできました。(^_^;)



 落語のトップバッターは、みいくんで、『まんじゅうこわい』でした。
 みいくんの落語は、話の軽妙さよりも、そのかわいらしい仕草で、見ている方々に喜んでもらえたようでした。
 そして、
 「あの長い話を、2年生がよくおぼえたもんじゃのう。」
と、皆さん感心してくださいました。


 2番手は、侑ちゃんです。
 落語は『じゅげむ』。とっても有名な落語です。
 「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…」というのを、おうちの方の耳にタコができるぐらい、ずいぶん聞かされたそうです。
 「子どもの声色やおかみさんの声色、和尚さんの声色など、いろんな声色を使うのがとても上手」と、聞いた方々にも評判がよかった、侑ちゃんの『じゅげむ』でした。


 落語のトリをつとめるのは、その名も笹村亭でっ海吉!
 落語は、『大安売り』という落語です。
 3人の中では、もっとも完成度の高い落語ではなかったかと思います。
 それもそのはず、みいくんと侑ちゃんが絵本の落語で練習したのに対して、海くんには台本はなく、「親子寄席」というCDを毎日毎日、何度も繰り返し聞きながら、1つ1つのことばを忠実に覚えていきました。
 勢いや間の取り方まで、忠実に再現していましたから、大人が聞いても楽しい落語ができました。彼の努力に拍手!


 参考までに…
 今回子どもたちに落語を教えるにあたり、クレヨンハウス社の落語絵本『まんじゅうこわい』、『じゅげむ』(ともに川端誠著)と「おやこ寄席ライブ第1巻〜まんじゅうこわい〜」(桂文我)を参考にさせていただきました。CDは岩国市の中央図書館で私が借りてきたのですが、とてもおもしろい内容で、子ども向けに上演してある落語ですが、大人が聞いても十分楽しめるものでした。


 昨年大好評だったビンゴ大会を、今年も行いました。
 学習発表会に集まってくださる方々に少しでも、楽しんでもらおうと思って始めた企画ですが、島のお年寄りの方々もずいぶんと楽しんでいただけたようでした。
 景品は15個用意していたのですが、最初にビンゴになったのは恒松校長先生で、最後は、海くんとみいくんでした。


 音楽発表では、岩国市の音楽祭で演奏した『涙そうそう』と『上をむいて歩こう』を、島の方々の前で初披露しました。
 今回のピアノは、藤田先生ではなく、中上先生が担当してくれました。
(もともと、涙そうそうのピアノ伴奏の譜面を起こしてくれたのは、中上先生でした。)
 出来映えとしては、音楽祭の方がよかったかもしれませんが、島の皆さん、盛大な拍手で、子どもたちと私たちの演奏を褒めてくださいました。


 今年の全員合奏は、海くんのリクエストで、『明日があるさ』を演奏しました。
 お父さんやお母さんたちには、打楽器をお願いしました。
 浦浪さんとも話したのですが、こうして改めて写真を眺めてみると、全員合奏は楽しそうです。
 全員合奏はやっぱりやってよかったな〜って、思います。


 最後は、育友会長さんのあいさつと児童の終わりのことばです。
 育友会長さんである海くんのお父さんのことばからは、子どもたちの成長を喜んでいることが、ひしひしと伝わってきました。
 侑ちゃんは、最後、
『3月には私たちの卒業式があるので、皆さん、また端島小学校に来てください。』
と、言ってくれました。
 6年生の2人にとっては最後の学習発表会は、こうして幕を下ろしました。


きんちょうしたな
 ぼくはきんちょうしたなと思いました。なぜなら人がいっぱいいたからです。
 ぼくはビンゴであたったと思いました。中はたわしでした。
 くやしかったけれどあたったからいいやと思いました。
 ぼくは音楽でしっぱいしたと思いました。なんでかというと、(ビンゴで)よろこびすぎたからです。
 生活学習(発表)をがんばったと思いました。
 なぜなら、さいごにノートを見ずにできたからです。
 ぼくはらく語をがんばったと思いました。
 なぜなら、みんながわらってくれたからです。ぼくは人がいっぱいいたと思いました。なんでわかったかと言うと、拍手がすごく大きな音だったからです。
 ぼくは、また、学習はっぴう会をやりたいと思いました。
 また音楽やらく語をしたいと思いました。
海  広 


ああよかったな、学習発表会
 「ああよかったな、学習発表会。」
と、思いました。私は、緊張して落語をまちがえました。でも、みんなが笑ってくれていたのでよかったなと思いました。
 それからビンゴもしました。けれど、私は当たらなかったです。
私は、
「あたらんかったな、運が悪いな。」
と思いました。
 そして次に音楽発表をしました。私はまた緊張して、上をむいて歩こうのみんなのテンポが合っていなかったです。私は、
「あちゃー。」
と思いました。けど、おばあちゃんやおじいちゃんがほめてくれました。私は、
「よかったのかな。」
と思いました。
 音楽以外の学習発表はよかったです。
 私は、
「ふうー、よかった。」
と思いました。
 私にとって小学校、最後の学習発表会は、よかったなと思いました。なぜなら端島のおじいちゃんやおばあちゃんや前に学校におられた先生がとってもよろこんでくださったからです。
侑  季 


うまくできた学習発表会
 学習発表会、とっても楽しくできたと思いました。ビデオ発表ではきん張はしました。でも、説明しているうちに楽しくなってきて失敗をあまりしなくなりました。ときどき、笑ってくれたりしたのでとても楽しかったです。
 落語ではみいくんや侑ちゃんがやっている時は緊張していたけれども、出てやってみるとみんながぼくが思っていた以上に笑ってくれました。そして落語が終わるとみんなが拍手をしてくれたのでとてもうれしかったです。練習では、口がもごもごなってしまったり、あまりおもしろくできなかったけれど本番では、口がもごもごならずにおもしろくできたのでよかったです。
 ビンゴ大会では、みいくんがおもしろかったです。なぜなら、みいくんが玉を出してそれをまず自分だけで見て自分のカードを見てから、数字を大きな声で言っていたからです。
 それから、みいくんが、
「みいくん、いいのを出してくれよう。」

と言われると、ごめんと言う、かっこうをしていたのもおもしろかったです。ぼくは、柱島では、ビンゴ大会でビンゴにならなかったけれど今度は、ビンゴになったのでうれしかったです。
 音楽発表では、『涙そうそう』と『上をむいて歩こう』と『明日があるさ』をしました。『涙そうそう』が一番、失敗が多かったです。ぼくはもっと練習をすればよかったなあと思いました。『上をむいて歩こう』は、少し失敗しました。ぼくは、『明日があるさ』が一番うまくできて一番楽しくできたと思いました。
 今年の学習発表会は、今までで一番楽しかったなあと思いました。なぜなら、落語をやっている方も楽しくできたからです。
 小学生、最後の学習発表会を楽しくできてよかったです。
海  輝 


 今年は少し早い学習発表会でしたが、なんと言ってもたくさんの方々に見に来ていただけたことが、本当にうれしいことでした。

 学習発表会が終わった時、プログラムを置いていた机を見ると、はじめはたくさん於いて置いたプログラムが、数えるほどしか残っていませんでした。もちろん、会場に並べたいすや座布団がほとんど埋まっているのを見てもわかっていましたが、改めて残されたプログラムを見て、たくさんの方に見に来ていただいたことを実感できました。
 子どもたちの成長もやっぱりうれしかったことです。
 今回、落語をやるに当たって、はじめはずいぶん躊躇しました。プロの落語家さんは、長い間修行をしてやっと一人前になられます。それをたった数週間で子どもたちにできるのか?
 しかも、端島の3人は特殊な生活環境のためか、町にいる子どもたちにくらべ圧倒的に語彙数が少なく、しゃべり方も少したどたどしいところがあります。そんな子どもたちにとって、落語はすばらしい教材にちがいありませんが、人前で発表できるまでになるかどうか甚だ不安でした。

 しかも6年生の2人のみならず、2年生のみいくんもやるって言うんですから、練習を始めるまで、最悪「みいくんは絵本の朗読でも仕方ないか。」と思っていました。
 けれど、練習を始めてびっくりしたことはこどもたちが、自分たちでどんどん練習を進めていったことです。もちろん、私も手伝いはしましたが、これまでの学習発表会とは違い、手取り足取りの指導を、今回はほとんどしていません。
 子どもたちは自分たちで練習を始め、自分たちで、工夫しながら、落語を学んでいったのです。
 そんな子どもたちの中の、落語であれ、劇であれ、演奏であれ、何にでも通じていく、自主性や持続力、対応力や柔軟性を今回感じることができ、子どもたちの成長をひしひしと感じることができました。これは、担任にとってなによりもうれしいことです。
 また、島外からたくさん来てくださったお客さんたちには、心からお礼を言いたいと思います。
 恒松校長先生ご夫妻、古屋先生ご一家、磯部校長先生、中上先生とそのお友達の武田さん、藤田先生、いつも写真を撮ってくださる杉本さん。そして、柱島の先生方と柱島のゆうたくん。
 本当にありがとうございました。
 そして、決して表には現れませんが、私と子どもたちを支えてくださった、校長先生と浦浪さん。

 学習発表会から何日もたっても、島を歩いていると、学習発表会のことで声をかけられます。島の方々に喜んでいただけたこととに気づくと同時に、様々な人に支えられて「楽しさ爆発の学習発表会」ができたことを忘れてはいけないと思います。

 今はもう3学期。すでに、3月の卒業式を目指して、端島丸は航海を始めています。
 子どもも私たちも、波を蹴立てて、端島丸にとっての新大陸に一直線に進んでいきます