
| 4月も半ばを過ぎ、校庭の桜もなごりを惜しむかのように散り始めました。玄関前の石畳には、散った花びらが敷き詰められ、まるでピンクの絨毯のようです。 昨年度末の人事異動で、2年間本校に勤務してもらった原田先生が転勤になりました。それに伴い4月からは、隣の柱島小学校で2年間努められた棚田先生が、3kmの海を渡り赴任して来られました。引き続きの島暮らしとなり、先生には不自由をおかけすることになるのですが、本人のご希望と聞き、私としても、端島の人々にとっても、そして何より海広君にとって有り難い異動となりました。 さて、始業式から2週間が過ぎようとしていますが、今年度の学校運営も穏やかな船出をすることができました。島の子の様子を理解されている棚田先生が赴任してこられたこともその要因ですが、私も、1年を端島で過ごし島の環境と学校運営サイクルに慣れてきたので、少しばかり心にゆとりが持てるようになりました。これから、じっくりと色づけを始めようと考えているところです。 そして、海広君はいよいよ高学年の仲間入りです。そこで彼にはさらに一ランク上の力を身に付けさせたいと思い、今年度は「自分で考え判断し行動する。」ということを意識して指導にあたりたいと考えています。 なぜ、彼にこのような自立を促すことを要求するかというと、彼の置かれている次の二つの状況を理由としてあげることができます。その一つは、島で唯一人の小学生ということで周囲の皆さんからややもすると過剰な援助を受けがちで、自立するのが遅れ気味になりやすい状況にあること。二つめには、彼の将来を考えたとき、市街地で暮らしている同級生よりも早く、一人暮らしを始める可能性が考えられる状況にあるということです。これらのことを考えたとき、今から少しずつでもひとりだちできる力を身につけさせたいと思うのです。 私たちの心の内を知ってか知らずか、今日も島内に届くほどの「おはようございます!」の大きな声で学校は動き出しています。 校長 尾ア 雅一 |
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